Fフォースター★★★★のうやむや・前編[新建材とは]

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今日はちょっとマジメな話を。
(いや、いつもも真剣なんですけどね!)

・高気密高断熱の家(前半)
・低VOC(揮発性化学物質)建材(前半)
・フォースター★★★★建材の基準(後半)


について考えてみたいと思います。

1980年代。
このころに始まったのが「高気密高断熱の家」(寒さに強く、暑さにも強い)
そして「新建材」の開発でした。

ここでいう「新建材」とは、
大量生産、クレーム対策、ローコスト住宅実現のために合理化を目指して、
化学技術によって生み出されてきた住宅用建材と定義します。

その代表的な建材には、例えば、合板、ビニールクロス、合板フローリング、
石膏ボード、集成板、柱、梁、建具などがあり(他にも無数に!)
それらの原料は、石油製品、防腐、防カビ剤、有機溶剤など
性質の安定した化学溶剤が多く使用されてきました。

ただ、生産や施工には便利だった新建材なのですが、
当時の新建材は「人体や環境」に一部悪影響があったのです。

では、(当時の)新建材の何が問題だったんでしょうか?

ひとつ注意しなければならないのは・・・
「新建材」の全てが悪いというわけではないということ!

最近よく「エコ」が注目されているせいか
「新建材VS自然由来建材」「やっぱり木の家」「自然素材が一番!」
という風潮が住宅市場を席巻している気がします。

けれども、新建材の中にも今でも十分に現場で活躍している建材も
たくさんあります。むしろ新建材ナシでは建築は成り立たない
といっても過言ではないほどではないでしょうか。
(たとえば、耐震用建具やユニットバス、軽量鉄骨なども新建材です)

つまり、ここで問題になったのは、

「新建材から出る、人体に悪影響のある揮発物質が
 流行の高密度の家で蔓延してしまったこと」でした。

これによって、新築に入居した途端に、くしゃみや鼻水、目のちかつき、
ひどい場合は喘息など、気管支への弊害がでるケースがでてきました。
いわゆる「シックハウス症候群」というやつです。

かくいう私も、少し前までは日曜大工用品のホームセンターで、
木材コーナーに行くと、途端にくしゃみと目のしばしばで涙が
止まらなくなっていたタイプです。

そこで、最近「フォースター★★★★」という建材の揮発性物質の濃度を規制する制度ができました。これに合格することが新築の条件となったのです。

しかしながら・・・
実はこの制度、実際のところは少々穴があるようで・・・
その話は、後半で。。。

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