モデルルームめぐりを二人でしていたころ、ひとつ発見があった。
同じパンフレット、同じ建物を見ていても、
「Oちゃん」とわたしでは、どうやら抱く印象がぜんぜん違うようなんである。
わたし:「やっぱりシンプルがいいよね。」
Oちゃん:「そうね、コストかけるところにはかけて、こだわらないところはそぎ落としたいね。」
わたし :「この外観さ、シンプルって書いてあるけど。」
Oちゃん:「イイネー、この煉瓦っぽい感じ。こういうのスキ。」
わたし :「・・・。」
Oちゃん:「和な感じはあまり好きじゃないんだよねぇ。」
わたし :「まぁ、うちの場合体質もあるから、和室はいらないね。
でもさ、今はフローリングでも和テイストの部屋あるみたいよ。
正方形の琉球畳とかも手入れ大変だけど流行っているらしーよ。
でもうちにはそうまでして要らないよね。掃除大変だもん。」
Oちゃん:「掃除するのはわたしですけどね。」
わたし :「・・・ね、ねこちゃん飼ったらもっと積極的にするよ、私ッ」
Oちゃん:「ハイハイ、おねがいね。約束だからね。」
わたし :「ところで、煉瓦ってさ。どんな感じ?
最近よくみる真ん中で無地と煉瓦風タイルが切り替えになってるような感じ?」
Oちゃん:「特に希望はないけど。ちょっとおしゃれな。。。」
おしゃれ・・・。
そのおしゃれの感覚が違うんである。
往々にして、二人の感覚が違うのは、双方おおいに承知していたが、
今回は明らかに食い違っている!
わたしの抱くおしゃれ感キーワード:
「シンプル・くすんだ色の中にインパクトある原色・平面・素材感」
Oちゃんの抱くおしゃれ感キーワード(過去の聞き取り調査による):
「シンプル・単色・暖色系・合理性・立体・バランス・使い勝手」
よく言う血液型や文理系の区分けでも、
わたし:文系、B型
Oちゃん:理系、A型
と二人は大いに違うが、 こうしてキーワードを並べてみると、
互いにソフト面とハード面の要求があることがわかる。
どちらも感覚的すぎず、機能的過ぎず、ドライすぎずウェットすぎず、
何に偏っているという風には一概に言えない。
ただ、現段階で抱いているイメージが不一致であることは確かのようだ。
家作りの検討をしていて夫婦で喧嘩になってしまう!なんて笑い話?もたまにきくけれど、
やはりこのすり合わせこそが、複数でものづくりをする一番楽しい醍醐味じゃないかと思う。
異種なものが交じり合う、、、「おー、それもいいじゃない!」
「じゃー逆にこっちにココを取り入れて、こんな楽しみはどう!?」と
ひとりじゃ「ありえない」モノができていく。
これはまるで仕事のように楽しい~(笑)。
家づくりは住む人、つくる人のアイデンティティーの結晶。だからしんどい!だから楽しい!!
モデルルーム「美観」の基準
この記事は約2分で読めます。
コメント
消え行く建築
台東区上野の池之端に有る有名建築家の菊竹清訓氏設計のホテル
(ソフィテル東京、旧法華倶楽部グループ「ホテルコジマ」)が2006年
12月で営業が終わり解体される事が決まっていると言う事なので今の内
に画像に撮って置こうと思って見に行きました。環境エ