先週末はちょっと所用で泊り込み。
そもそも予定になく、準備もなしに行ったので、今朝がた自宅にもどってくるときは、
眼鏡もコンタクトもせず、かなり視力に不安な帰路であった。
もともとわたしは以前かなり視力が悪くなるまで(0.1くらいまでは)、裸眼で自転車に
乗って通勤していたくらいだから、まぁ今日もなんとかなるだろう?と甘くみていた。
いやぁーーー・・・怖わァーーーーッ
なにが怖いって、前から歩いてくる人の挙動がわからないのが、どうにも怖い。
人間って、五感を駆使して入ってくるいろんな情報を元に予測しながら、動いている。
それが、急に視力だけがよわくなってしまうと、もう「光」と「もんやりした外枠?」しか
わからないものだから、ほかのあらゆる器官が敏感になるのだ。
いつもより、異様に耳に音が入ってくる。
思えば、裸眼で自転車通勤していたころも、こんな風だったのかもしれない。
(それでも、商店街のゴミ箱とかにぶつかって何回か転んでいたが。)
とにかく家に帰ってくると、今度はOちゃんが家から出かけようとしている。
入れ違いになるかも、と思っていたので、思わず嬉しくなって、大きな声をあげて
手を振りながら、車を追いかけてしまった。
わたし帰ってきたどぉぉぉーー!!」
追いついてみると、Oちゃんが車の窓から顔をだし、何か少々恥ずかしげな顔をしている。
んん?とおもって、覗き込むと、じょ、助手席に・・・・お、女の人がッ・・・じゃーなくて(笑)、
ヒゲ面のOちゃんの友人がッ!!!(類は友を、ヒゲはヒゲを呼ぶ)
そ、そして、今度はわたしが恥ずかしがる番!!
だってあのとき私すっぴんだったもんね・・・(ガク~;
窓を覗き込むついでに下へ置きかけた荷物を、肩にたくしあげ、猛ダッシュで玄関の中へ!
アハハハハーッと・・・とりあえず、ドアから半分だけ顔を出して手を振った。
だってぇぇぇーーーコンタクトしてなかったからわかんなかったんだもんーーー。
あぁ・・・歩くの怖かったなんて言ってる場合じゃなかったよ・・・。
あのOちゃんの友人の方がよっぽど怖い思いしたかもよ・・・
そんなこんなで・・・ドッと冷や汗と疲れを覚えつつ、まずは「眼鏡」をさがし・・・。
(裸眼の場合、まずは眼鏡探し用の「眼鏡」(なんじゃそら)をかけ、
それから探さねばならない。いつも、何でもどこかに置いてしまう、わたしの悪い癖。)
昨晩は、あまり眠れていなかったので、手足が冷たい。
まずはお茶でもいれながら、ゆるりゆるりと眠気とたわむれる。
音楽でも・・・と思いアンプをつけると、セレクターはテレビにセットされていた。
そのまま画面をうつすと、、、ん?出てきたのは、家の画像。
お・・・ひさしぶりだなぁ。
テレビ朝日の「渡辺篤史の『建もの探訪』」である。
この番組、俳優:渡辺篤史さんが自身の「建物好き」が高じてはじまった?
という企画らしく毎回、ちょっと特徴のある「一戸建て」を紹介していく。
(余談だが、小堺さんが同番組の彼の口癖「いや~、すばらしい!」を真似ている。)
この番組は私が高校生の頃には、すでにはじまっていた。(今から15年くらい前!?)
母がやけにこの番組が好きで、毎週日曜の朝、母はテレビの前で批評家と化していた。
当時の母曰く、「この番組は紹介するところが的を射ている。」らしい。
以前に筒井さんとの間でも、この番組の話題がでたことがあったのだが、
筒井さんも「あの番組は良心的ですよね。」とおっしゃっていた。
やはり渡辺さんの真の建物好きがそうさせているのだろうか?
どうやら、この番組を永く見ているファンは、かなり玄人な支持層が多そう・・・。
しかし、当時、わたしのこの番組への印象は、
インテリアデザイナーとか、
雑誌の編集者とか(←大勘違い!)
コダワリのハイソピーポーが
建てるものだよ!」
「雨風しのげれば御の字っていう、
うちみたいな一般庶民が
建てるもんじゃないんだよ!」
「高いよぉ~、あんな家建てるなんてさ~、
一体あんな軽そうな風体した若い夫婦がサ、
なにやってあんな金稼いでんのかね!?
親の遺産かね!?」
そのまま、今の自分にかえしてやりたいよね、この言葉・・・。
いや、改めて今回みてみたら、意外に「そうでもない」のである。
当時は「ハイソサエアティーな人々が建てる住みにくそうな家」見えた建物が、
今回は「けっこう普通の家族が建てる、それぞれの生活に合った家」に見える。
なんということだ!!!
それじゃ今の自分達だってそうじゃないか!!
これは・・・当時の私が未熟だったことも大いにあるが、時代の変化というものもあるの
ではないか、、、と責任転嫁するわけではないが、本当にそうおもうのだ。
一般のわたしたちみたいなサラリーマン+フリーランスが、
建築家にお願いして自分の「想い」に適った家を創ってもらう。
そんな時代になってきたんだ~。なりつつあるんだ~。
そして当時思っていたことは誤解で、
建築家にお願いするということは、決してありえないほどの高い家をたてることではない。
むしろ予算の中でメリハリをつけて、最大限に個性的なパフォーマンスを魅せてくれる。
よーし、是非わが「華門楽家」も竣工の際には応募しちゃうぞ~!!!
その時は、わたしたち居住者だけでなく、ぜひ筒井さんにも一緒にでてもらいたいです。
(いつも、この番組はたいていが居住者へのインタビューだから、わたしはその点が
ほほえましくもあり、ちょっと残念なところでもあるのです。設計者の思いもききたい。)
この本も、今までのDVDもおもしろいですね。
今度母にDVD買ってあげようかしら・・・。
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