チーム華門・北京珍道中[第2日目・前編] 郊外の骨董家具市場にくりだす

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着2日目。

いよいよ、本格的門探しの行動開始、である。

事前に考えていたのは、
古玩城(藩家園旧貨市場)と高碑店の2箇所。

前者は北京市内の比較的中心部に近いところにあるが、
骨董といっても主に細かいものが多く、
正直、今回の「門」のような大モノは期待できないか?
・・・というのが当初よりの観測。

ためしに、初日に空港からホテルまで乗ったタクシーで運転手に
「どうおもう?」と聞いてみると、
後者の「高碑店」の方がある・・・かもしれないなぁ~。とのことだった。

ならば・・・ならば、いくしかあるまい。

いきなり本命の「高碑店」へ!



とはいうものの・・・よ、

じ、実はわたしもいったことないんだよなぁーーーーー
 

いやいやいやいやいやいや いやいやいやいやいや
ここまで皆さんを呼んでしまい、来てもらってしまった以上!!!



もう何がどーでも

「目的を果たす!」


それしかないのだ!

もう腹を括るのだ!


… … …

高碑店は、北京の郊外に位置する。

わたしが北京にいた97年頃は、まだここを通る地下鉄は
できていなかった。北京の地下鉄配置は、東京なら丁度
山手線を想像してもらうといいと思う。

あの環状になっている山手線が、北京で言うところの
地下鉄市内環状線。その真ん中を通っている中央線が、
北京で言うと地下鉄1号線であり、
高碑店はその一号線を東に行き、更に八通線に一駅乗り入れた所にある。

初めて降りる駅、「高碑店」。
さすがに駅は新しく、きれいだ。
だが降りた先には…横に幹線道路がある以外は、ンーなにもないぞ。


ともかく南方向なはずだから歩こう、と頼りないワタシのガイドを
元にフラフラと道を行く。

すると道端に一軒。
それらしい、「古典家具」と看板に書かれた店が。

お、コレ!入ってみますか!?

とりあえず全員で中に入り、暗い店内を闊歩する。
(客が店内を巡回する時以外は、基本的に消灯しているらしい)

さすがは古典家具。
皇帝が寝るんですかい!?清朝の偉い人がすわったんですかい?
といいたくなるような椅子もあり、また今で言う床屋の
携帯道具入れなど、興味深い文物が店内にはテンコ盛り。

しかし、門扉がねぇ。



ワタシ:「小姐、我イ門在找古門。不是屏風式的。」
(すいません~お店の人、わたしたち古い門扉を探しているんです。
いや、そういう上が格子になっている 屏風タイプのものではなくて)

店の人:「這ル没有。イ尓可以用古材制作ロ我。」   (ここにはない。古材を使って作ればいいじゃないの)

さらに話を聞いてみると、
われわれが帰国するまでに2日で仕上げてくれるという。。。

うーん。最悪ココで押さえておくか・・・?( 揺れるココロ…)

しかし筒井さんを振り返ると、
「いや、今回の最大の目的は100年モノを持ち帰ることですから」

と意志に満ちた答えが。

そうだ、そうだ、妥協しちゃイカン、これからなんだぜ~


店を出て、さらに次の店を探す。
しかしこの後、不発が続き、みな「門はおいていない」もしくは
「レプリカ制作可能」との回答がつづく。

それにしても、意外に店が少ない。
事前情報では、たしか1.5Kmにわたって古典家具の店が立ち並ぶ
とあったはずなのだが・・・。

とおもった途端、目の前に「古典家具一条街 ⇒コッチ」
みたいな看板が目に入った。

おお、こっちだったかね・・・!

ドンドコドンドコ歩いていくと、たしかに!
いわゆる古風なイメージの、ハリボテっぽい中華建築が
いくつも並んでいるのが遠くに見えてきた。

あそこだ!直感的にそうおもった私は、
その建物の一番端まで走っていった。

---しかし---


なんと、店はほとんど一つもはいっていなかった。
あの看板は「これから開店する(つもり)よ」ということだったんだ!
・・・がくぅ~。

しかし、そこで友伸建設の増田さんが発言。

「でも、これだけの店の入店を募っているということは、、、
やっぱりこの近くにこの受け皿になる店たちがあるはずですよね?」



た、たしかに、それはそうだ・・・そうでなければ、おかしい。
わたしが調べた事前情報も、あながちガセとも思えない。

思い直して、横道を歩いていた現地の女性に再度聞く。
「この近くに、古典家具のたくさん集まったところは・・・」

ここでついに

「ゆ、有力情報がッ!」




~2日目後編に続く~


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