住宅取材 [葛飾区・slowhouse]

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この日はWeb記事作成のための「住宅取材」の日。

今回は、このコーナー初回ということで、日頃懇意にさせて頂いている
建築家「筒井紀博」さんにお願いして、
氏の手がけられた住宅建築「slowhouse」を取材させていただくことにした。

以前から見学させていただきたいとは思っていたのだが、
このような正式な取材という形で訪問が叶うことになり、なんとも嬉しい。

当日は施主ご夫婦だけでなく、筒井氏にも同席を願った。
今までの記事では、建築を通して「施主」と「建築家」双方の意図をなぞ
ったものはなかったので、今回はそういった意味では新しい試みとなる。

実際に取材をはじめて、前日に用意した質問事項をあげようと思うが、
話の流れで、あちらこちらに飛びつつ、それでも丁寧にお話してくださる
お施主様の意図をくみとろうと、色んな方向からボールを投げてみる。

こちらの力量不足で、思った反応以外のところへ話が転がることも
あったが、それがまた施主ご夫妻のお人柄を表わし、心地よい。

次は設計監理を担当された筒井氏への質問。
「このslowhouseのイメージはこの土地を見る前から
 筒井さんの中にあったものなのですか?」

答えはノー。

筒井さんは「土地を見てはじめて全体のイメージが構築される」と言う。
少なくとも自分はそういうタイプだ、と。

なぜこんなことを聞いたのか?

実は以前に筒井氏の、或るunbuildのパース図をWebで拝見した際に、
なにかslowhouseの外観に通じるものを感じたことがあったのだ。

その時わたしは「こういう外観の建築物が建てたかったのかな?」と
失礼にもおもったわけだが、

今回話を聞いて、ひさしぶりに再びそのパースをみてみると、
やはりそこに配された意図が違う、似て非なるものだとなぜか感じた。

おそらく、slowhouseという建築をみて、またそこに暮らす人に接触し、
生の体験が伴ったからだろうとおもう。

きっと筒井氏も、土地と、さらにそこに住む人という生の体験を通して、
はじめてイメージが浮かぶ、とそういうことを言いたかったのだろう、
と妙に独り合点がいった。

結果、取材時間は当初の予定の1時間を大幅に超えてしまった。
ダンドリの悪さも影響してしまったが、わたしとしては今回は
とても感じることの多い取材となった。

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