四合院・胡同的空間とは一体ナンダ?

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今回私の希望は四合院の「門」の要素を取り入れること。

そもそもこれを思い立ったのは、わたしが実際以前に北京胡同(日本で言うところの横丁)
にある家に住んでいたことがあり、四合院にとても親しみを感じていたという理由もある。

今その胡同や四合院が、北京オリンピックに向けた再開発で続々と壊されている
とあっては、これを目の当たりにして何か自分のささやかな力でも保存する手はないか、
と考えるのは自然なことだろうと思う。

(もっとも、高級な四合院は国の管理の下文化財指定をされたり、現代風のカフェテリアや
レストラン、画廊などにリノベーションされている。問題なのは本当に庶民が住んでいて

立ち退きを迫られ壊されていく四合院づくりの民家。詳しくは⇒拆(チャイ)のページ)


・・・しかしそれだけではなく、
「四合院の要素とは何なのか?」
「自分が四合院の門に求めているものとは何なのか・・・」
もう一度自分に問い直してみようと思いつつ、こんな本を読んでみる。

  




一番左の『中華中毒』には、「歴史」「政治」「宗教」などの面をひとつの切り口として、
「歴代中国」の・「中国人」の空間というものに対する感じ方を論じているわかりやすい1冊。


読んでいて思ったこと。

■四合院   :基本的に古くからある中国の建築はシンメトリーをよしとする。
          しかし、外的にはシンメトリーであっても、建物同士の位置づけは
         非常に階級的そして合理的。(紫禁城での各殿をみてもわかるように)
求めている事⇒無理やりこじつければ^^・・・・各部屋の用途に合った合理性と配置


■四合院の門 :門は魔界と現世を区切る異次元空間を区切るものという意味合いがある
求めている事⇒門による異質空間への展開、次の空間への意外性
      

こんな感じのことかなぁ・・・。






  





ちなみに左の本。中国の中でも、「客家」と言われる人々は全く違う住居形式をとっている。
円形土楼といわれる様式の建物は、何重にも建物が円状に重なり、外部からの侵入

を頑なに拒んでいるように見える。これも、中国国内を戦乱を避けるために延々南下
した「客家」が、先々で土着民から受ける迫害を避けるために形作った住居形式だ
といわれている。


そう思うと、日本の住まいはどこから来たのか・・・それを紐解いていかなければいけない
ような気がしてきた。


次回・・・「ネットコンペがはじまった!!」


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