【マンガ科講師】初日。え…名簿が全部漢字ですよ?

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今年4月から、ご近所の専門学校のマンガ学科で非常勤講師をしてるのですが
この仕事がかなりエキサイティングデス!

というのも…初回にはじめてクラスの名簿を受け取ったのですが、
開けてみてビックリ!え、名前の欄がほぼ全部漢字で埋め尽くされている…!?

このクラスなんと「生徒が全員、外国人」だったのデス。
しかも95%は懐かしき中国からの留学生~!

初日はまずは顔合わせということで、自分の自己紹介を。
「マンガ科担当だけど中国語もしゃべるよー、よろしく~」(…リアクション薄め)
その後学生さんたちに日本語で自己紹介してもらい、続いてアンケートを。
最後に何か質問がありますか?と聞くと…

眼をキラキラさせて、手を挙げてくれた女子学生。きっと、(「どこで中国語を
勉強したんですか?」とか聞いてくれるのかな?)なんて想像しつつ、

ハイ、どうぞ!

「先生はマンガを描いている人ですから、ヒキコモリですか?」」

は、はぁぁぁぁぁ!???

一瞬なにを問われているのかわからず、動揺しまくったあげくに、

「あ、ワタシはそんな感じですけど…
多くのマンガ家さんやイラストレーターさんはそんなことナイとおもいます…」

すると、再び学生さんが、

「日本のオタクは部屋の中にこもっているとききました」

え…なんか…微妙に認識が違うような…そもそもそれドコ情報ですか~
焦りまくりつつも何か答えなくちゃと、頭はグルグル~
 
「えーと…まずマンガを描いている人=オタクとは限らないとおもいます…
それと最近の日本のオタク文化は変化してきてまして、マンガなんかの
二次元から、最近は会えるアイドルといって三次元のですね……」 

あぁ、何を言っているんだろう自分…!?!?(混乱)

「と、とにかく、オタクと呼ばれる人たちにもかなり活動的な人が増えて
きているといいますか、そういう方向の活動のひとも、オタクの範疇に
含まれてきていると言うべきなのか……

つ、つまり、ワタシはヒキコモリに

近い生活ですが、オタクの方々ほど

の知識も行動力もありません!」

もう何がなんだかーーー!!!!!?

それでも女子学生ちゃんは、元気に「わかりました!」と
返事をすると、満足したように笑みを返してくれました。

こ、これでよかったのか……!?!?

思いもかけない質問に、いきなり意表を突かれた初回だったのでした…
さて~、次の授業はどうなることやら!?


★後日談★

初日は本当に驚きの連続だったのですが、実はワタシ留学生の
クラスをもつこと自体は、はじめてではなかったんです…(@@;)。

ひとつは学生のときの日本語学校のアルバイトで
  中国人研修生に日本語を一から学ぶクラスを。

もうひとつは専門学校で日本語上級の中国人留学生を
  対象に中国語(中→日)通訳翻訳コースを。

そのときはそれほど「ドキっとするような質問」ってなかったな~(笑)。
たぶん、1つ目ではまだ日本語が話せない学生さんでしたし、
2つ目は十分に日本語を身につけた学生さんたちだったので、
日本語レベルが極端だったんでしょうね~。しかも目的が語学だし。

今の学生さんたちは目的が「語学そのもの」というわけではないので、
質問の幅が広くて、さらに日本語は今まさに上達中という感じなので
考えることや、出てくることがとてもオモシロイです。

また思いがけぬところで、中国人留学生やその他の国からの留学生と
接点ができたことに、この日はひそかに感謝したのでした。
ワタシ自身も中国で学び、中国の人から多くの恩を受けましたから。
自分のできることで、そうしたご恩が少しでも返せたらいいのですけど…

コメント

  1. saiko より:

    大爆笑~!!良子さんの応答が!
    それにしても「ヒキコモリ」って、そんなに市民権を得ているなんて・・。。。
    「中国からの恩」というところは、身につまされてじんとしちゃいました^^

  2. ookawa より:

    ヒキコモリがあこがれだったりして?おもしろい展開になってきましたね。

  3. ★saikoしゃん
    本当に学生さんはトンデモナイ言葉を知っていたり、
    逆にわかってみるとなんでもないんだけど、わかるまでは
    どうにも理解出来ない「言いまつがい」とかあり、
    自分も中国でそうだったのかなぁ~(笑)とおもうと、
    思わず当時の恩師に頭が下がりますm(__)m
    (老師、辛抱強いご指導を本当にありがとうございます!)

  4. ★ookawaサマ
    まさか、マンガと中国語が融合する職場があるとは、
    想像だにしておりませんでした(笑)。
    ワタシが生活していた中国はもう10年前のものなので、
    今の生徒さんから「その物価はアリエマセン!」とか
    いろいろ今の中国のことを教えてもらえて勉強になっています(笑)。

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