スイッチの場所 [格好いいと使いやすいの両立]

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AZ MATE 製品紹介ページよりSWITCH’ES



先日の現場うちあわせでは、主にコンセント、スイッチ類の位置が確認された。

狭い現場に、電気屋さんやら、設備やさん、そのほかモロモロ、たくさんの人がきてくださる。
それぞれに役割は違えど、連携していかなければならないので、打ち合わせも確認の連続。

作業としては、まずその場所の用途に応じて、コンセントの数、形状、位置が決定されていく。
たとえば、わたしのワークスペースでは、デスクトップPCの本体は下に置くのでその位置に
まずコンセント。机の上にも、電話やら周辺機器がくるので、うまいことそのへんにコンセント。

作業スペースであるから、使いにくい位置にあるのは論外なのであるが、その他にもなるべく
それらを目立たせずに機能を果たさせるべく、我らが総監督の筒井さんが次々に指示をだす。

その指示たるや
筒:「ココ、この隙間に。いれちゃいましょう。確か250ありましたよね?」
電:「確か・・・にありますが、ここですか・・・?」
増:「(急ぎメジャーで他の部分を測り)先生、でもこの種類のははいりませんよ。」
電:「縦型で3コ用意すれば、入りますね。」
筒:「それでいきましょう。ちょっとここ引いて・・・(なんとかかんとか)・・・」

というような具合で、
ハタからみていると、「筒井さんの難題(失礼)に業者さんが応えてく」という感じにも見える。
さすがに友伸建設の増田さんは、何度も一緒にお仕事をされているだけあって、対応も早い。
そして時に(うわ~先生、そこキマスかぁ~!?)という何ともいえない笑みを浮かべている。
うーん、増田さんちょっと楽しそう・・・と思いながら、それを観察するワタシ。

この作業って、なんか・・・何かに似ている・・・とおもったら。。。

そうかそうか。
Oちゃんがやっている仕事にすこし似ているんですな。

工業製品にも「デザイナー」さんというのがいて、そのコンセプト・外観を製品に反映するのが
Oちゃんのような設計の仕事だ。Oちゃんは、機能性重視の男とはいえ、デザイナーが筋を
通して(ヤクザか・笑)だしてきた案には、できるかぎり実現するように具体案を提案していく。

なんとなく、この打ち合わせを見ていたら、そんな光景が思い浮かんだ。

けっこう、工業製品の世界では、デザインと機能性はせめぎあいの部分も多々あるのだが、
それは、そもそも自分の作ろうとしているモノの出来方を理解していない工業デザイナーに
多く見られることらしい。(ま、そういうの絵に描いたモチっていうわけで・・・そりゃそーだわな)

しかし、この打ち合わせではそういう感じはまったくない。

筒井さんは「何だったらできる。あまりやっていないだけで、こうすればできる。」という
前提があって話をしているので、かえって増田さんなどはそれを楽しんでいる(のではないか)
という感じがわたしにはする。むしろ現場でアイディアを出し合って、「逆にこっちはどうか?」
という展開もあるから、施主であるわれわれも面白い。

ただ、キッチンまわりは、ちょっと難しかった。

基本的にキッチンはOちゃんの城だ。
(いや、別にアナタの城にしてもらってもいいんだよ・・・という声が聞こえてきそうだが・・・
「一日家事一時間制」が発布されたにも関わらず、わたしの不甲斐なさといったら…the)

今回はキッチンまわりの造りつけカウンターにつけるスイッチの位置で、各論がでた。

■Oちゃんは
「使いやすさ重視!普通のスイッチをバーンとわかりやすいところにつけたい。」
■わたしは、
「使いやすさもわかるけど、なじまないスイッチが不自然についてるのはどうかと・・・
 ほら、使い勝手なんてさ、つかっているうちに慣れるもんだって。。。」
■筒井さんは
「このカウンター板のキワにつけましょう」

結局、もうちょっと検討しましょうということに。

で、その後、メールで再度筒井さんに相談。

我:「スイッチの場所はカウンターの届きやすい位置で、もうちょっとスイッチを考えるっ
   ていうのはどうでしょう?」
筒:「いや、あの案の次に考えていたのが、トグルスイッチでどうかということだったんですよ。」

で、メールを見ると、トグルスイッチの見本が写真で添付されている。

おお~これかぁ~。うんうん、いいです、いいです。
・・・ん?これなら、結構いいのあるかもしれないぞ???

と、思い出したのが、AZ MATEという国内海外から集めた建材を個人にも売ってくれるお店。
実は11/2-6まで開催される100%Design Tokyoという展示会にちょっと仕事で
オジャマするのだが、AZ MATEさんは、そこに出展している業者のひとつなのである。

Shopは横浜とのこと、ちょっと遠いなぁ~と思っていたので、
この展示会でちょうどお目当ての製品など、もし見られたらうれしい。

そんな感じで、筒井さんにも「こんなの好きなんですけど・・・」とメールをすると、
「うん、いいですねぇ~。」と気に入ってもらえた様子。
なんかちょっと貢献できたようで、うれしい~(笑・・・貢献って自分の家なのだが・・・)。

その他にも、洗面所で
筒:「うーん、この位置にコンセントはちょっと・・・」
我:「じゃあ、思い切って箱作っちゃって、そこに鏡をつけて、底面にコンセントっていうのは?」
なんて、ほんとちょっと参加気分を味わったりして、また増田さんがちょっと困った笑いをする。

さてさて・・・仕上がりどんな風になるんでしょうか。

次回は今週末。壁紙、仕上げ材の打ち合わせ。請うご期待!

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