メンテナンスフリーとは?[外壁・屋根材の経年劣化]

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「メンテナンスフリー」。

一番最初にこのコトバを聞いたのは、
確かハウスメーカー「セキスイハイム」だったように思う。

初期の建設コストばかりに目を向けずに、将来かかる補修代も含めて、メンテナンスに
手がかからない素材を、今、多少高くても選んだほうが賢い、という内容だった。

確かにその通りで、わたしの実家でも、外壁、屋根を10~15年に1回修復しており、
その額は軽く80万円~100万円にはなる。

それですすめられたのが、
セキスイハイムは磁器(セラミック)タイル、パナホームは光触媒タイルなどなど。

いずれも、雨が降ると壁面についた汚れを自然に浮かし洗い流してしまうという
自然洗浄機能をうたったもの。
耐候性にすぐれており、メンテナンスがほとんど必要ないという。

ためしに、外壁材の比較表をネットから抜粋してみた。
(モルタルなどは網羅していません)

?セラミック系サイディング

表面がセラミックコーティングされており極めて耐候性が良い。
40年以上変わらぬ性能を発揮するものもある。コストは高い。
壁の継ぎ目にコーキングが必要なモノはメンテナンスが必要。

?金属系サイディング

アルミ系・鉄系(ガルバリウム鋼板含む)などがある。
表面に塗装してあるモノが多く、塗装の塗り替えが10年毎に必要なものが多い。
仮に塗装をさぼっても、アルミ系の場合大した問題にはならない。

?レンガ・タイル

耐久性は100年を越える。何らかの方法で壁に貼り付けるが、
近年は、レンガを爪によって支える工法が主流(乾式工法)。
剥がれ落ちの心配が無い。施工費用は高い

前述したセラミックタイル、光触媒タイルなんかは、?の部類だと思う。

今回我々の華門楽屋は、通りに面する部分以外の民家に隣接する部分は、
すべてガルバリウム鋼板(断熱材付き)になる予定だ。
つまり?に該当する。

塗装の塗り替えが必要、とあるが、これも何色にするかによると思う・・・。

ここでふと気がついたのだが、もちろん各材料による素材感の好みもあるだろうが、
同じ耐久性があるものを選ぶなら、ハウスメーカーに勧められるものだけでなく、
もっと安いほかの素材がないかを調べてみる必要があるなぁ、ということ。

わたしも実はハウスメーカーの話を聞いたときは、「もうタイルしかない!」と思った。

そりゃ、確かにハウスメーカーの勧めてくれる素材は性能パフォーマンスは高いかも
しれないが、往々にして(主観的経験論ですが)コストが高い。

求める性能と、コストのバランスを見るために、選択肢は複数ほしいところ。
たとえば、今回の?セラミックと?ガルバリウムのように。

我が家の場合は、メンテナンスにかける費用が惜しいというよりも、あまりに隣家に
密接しているので、もし頻繁にメンテが必要となると、お隣の敷地をいちいち
借りねばならず、非常に気を使う事態となってしまうのだ。

昨今のご近所トラブルの事例などテレビで目にすると、本当に唖然!としてしまう。

そんなこともあり、やはりメンテナンスは、なるべく少なくすませたい。
ただまぁ、「メンテナンスフリー」というのは、ちょっと言いすぎかなぁとも思う。

劣化しない、と劣化が目立たないは別ですよね。

性能を維持することができるのは技術革新の成果で、もちろんすばらしいことなんだけど、
それとは別に、見た目に関しては新しさを保つだけでなくて、うまい劣化を演出するような
素材が、かえって魅力的なんではないかなぁ、、、などと考えたりもする。

演出とはつまりメリハリの構成だから、変化するおもしろさ、
余裕があってもいいかもしれない。

いずれにしても、住宅のメンテナンス分野、今後もどう発展していくのかたのしみだなぁ!

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