ついに地鎮祭の日がやってきた。
この日のために2ヶ月も前から、練習をしてきたのだ。
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きっかけは三谷幸喜監督の「みんなの家」を見たOちゃんの一言だった。
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「あの施主がやる鍬入れは、中途半端にやるから気恥ずかしくなるんだ!
やるからには全力でやるっ!!あなたも気合入れて腹の奥から声出してよ!」
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わたしはもちろん即刻、快く請け合った。
「おう!チーム華門。エイッエイッエイーーーッ!」
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・・・そして、地鎮祭がはじまった。
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神主さんが、たくさん塩やら紙を撒き、しゃらしゃらの紙を付けた枝を振り回した。
そして、雅楽のテープレコーダーを手動でかけつつ、神主さんがジュモンをとなえる。
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しかし、よーく聞いていると、神主さんのジュモンは聞いていて意味がわかる。
仏教のお経とは全然違う。
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どうも「家がツツイ先生と友伸建設さんの技によりバッチリ建ちますように
たくさんの神様、災禍は払って、無事故でどうぞよろしくおねがいしますね。」
というようなことだったように思う。
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そのジュモンを聞いている間、ふと思ったのだが、神主さんの音調は「Eマイナー」だった。
~♪ミ、#ファ、ソ、ラ、シ、ド、#レ、ミ♪~
主にこの赤で書いた3音で発音している。
フレーズの始まりは、「ミ」そこから「ラ」と「シ」の間を頻繁に移動し、
最後は「ラ」と「シ」の中間四分の一音(半音の半音)で終わるのがコツっぽい。
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なんとなく詩吟のような~もうひとついうと、竿竹売りのような~!?音調だった。
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そして、ついに鍬入れの儀(勝手に名付けた)が!!
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まずはツツイ先生がスコップで、「エイッエイッエイッ!!」
—おおっ、ナカナカ内に秘めたる鍬入れへの情熱を感じるしっかりとしたお声!
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そして次は施主のOちゃん。
さぁ!この2ヶ月の練習の成果をッ存分に見せつけるのだーーーっ!!
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「・・・エイ・・・よっこらしょ、エイ・・・エイ・・・・・・。」
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!!?・・・お、Oちゃん・・・?
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な、なに、その照れた顔は!?
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・・・練習したよね・・練習したよね・・わたしに本気でやれっていったよね・・・
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いつものワイルド一本気気質からは、しんじられないOちゃんの豹変ぶりに
意表を突かれつつも、次はついにわたしの番。
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わたしは練習どおり、大きな声でエイエイエイ!とやった。
(その前のかしわ手は、はりきりすぎてお相撲さんのようになってしまったが・・・)
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そして、次は友伸建設さん。
凛々しい!すばらしい聞き惚れる声でエイエイエイ!とやってくださった。
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クライマックスも終え、地鎮祭は終息。
神主さんは身軽にサササと道具を片付け、颯爽と軽トラックで帰っていく。
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うーむ。ありがとうございました。
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それにしても、Oぉぉぉぉーちゃんっ!??
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八百万の神もきっとOちゃんのテレ顔見逃さなかったと思うよ~(笑)。
コメント
こんにちは。地鎮祭って、そんなに緊張するものなんですかねえ、一度、体験してみたい。
するする、しますって!(いやー、行事として流そうと思えば流せるのでしょうが)全力投球の高木としては、全身全霊で地鎮祭を体験してきましたっ(笑)。やっぱり、なにか土地に棲むものとか想像して神妙な気分になってみたり~。そうかと思えば「施主の~たかぁ~ぎぃ~なんちゃら~」と詠われて、急に一国一城(おおげさな!)の主の自覚がむくむくと・・・芽生えてみたり。日常からトリップするという意味では、なかなか貴重な体験でした。
こんにちは。TBありがとうございます。いやー緊張しますよね。私の場合は式次第を知らずに臨んだので「えー、あんな掛け声かけるのかよー」状態でぼろぼろでした。