工務店も決まり、いよいよ、仕様の決定作業も大詰めとなった。
これから予算に追いついていない金額分を、
仕様変更で許容範囲まで落としていく作業を行う。
この作業に入るとき、筒井さんからメールがあった。
「中にはなかなか認めにくいモノも出てきてしまうかもしれませんが、
まずは予算に追いつかせるために提案させていただきますので、ご了承ください。
家づくりをする際に、お施主さんとして一番イヤな作業をする時期です。
が、極力満足いただける家を作れるよう、友伸建設とも協力をしあい、
提案をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。」
内容的には承知の事項だったが、うーんコレは、実に絶妙のタイミングであった。
わたしたちも、仕事ではコストダウン(VA、VE)は必須事項なので、
意図は理解しているつもりだ。
認識としては、「これからが本当の“価値づくり”」という気分でいる。
今回の土地でもそうだが、限られた中でどれだけ価値を高めるか?というのが重要な所
でもあり、逆にそれが、おもしろい結果をもたらすことにもつながってくる。
不思議なことに、
必ずしも最高の材料を組み合わせる事が、最高の成果物に繋がるとは限らないのである。
思うに人間にとっての「心地良さ」というのは全体の「バランス」から判断される
ところも大きいのでは?なかろうか。
しかし、今回のツツイさんのような一言は嬉しい。
自分でも心がけていても・・・相手方がどう感じるか?ということを念頭においた対応
・・・いわゆるソフト面での対応というのは、後から反省することも多いものだ。
それもこれもすべては日ごろのコミュニケーションに依存するわけだが、、、。
そういえば、ダイエー社長に就任した林文子さんも、BMWでのセールス時代を振返り、
「楽しんでいただきたい!それが基本です。」と語っている。⇒インタヴュー詳細
去年その講演を聞いて、“あぁ~自分の仕事で相手に満足してもらいたい・・・とは思っている
けれども、「相手に楽しんでもらいたい」というのは究極だよなぁ、、、と思った覚えがあった。
(成功した人の話というのは、往々にして美談にきこえるものですが。
この人のハナシは、実際魅力ありました。)
そんなこともあって、この仕様の削ぎ落とし作業は、逆に楽しんでやっていこうと思っている。
どこまで削ぎ落とせるか?やっていくうちに自分たちの求めているものもどんどん鋭利に
見えてくる。しかし、意外に“スルスル”と、冬着を脱ぐように、削いでいけるようにも思える。
なにしろわれわれはハッキリしているから。。。あまりグレイな部分というのがないのだ。
住宅新築ガイドの主催者比嘉さんにも、「今後もお宅のコンペ最短決定記録が更新される
ことは、まずないでしょう」と何度か言われている。(そういうつもりではなかったのだが。。。)
逆に「それは・・・どうしようか?」というところがあれば、そこが重要視したい部分だ。
さてさて、どんな「華門楽家」になるか!?
今度の週末が検討日だ。おそらく結果は土曜日中にでるのでは・・・と思っている。
非常にたのしみである。
目標額へのコストダウン方策・其の壱 [何を残し、なにを削るか?]
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